スピン要素（エレメンツ）の略記号は、男女シングル・ペア・アイスダンスで使用します。

スピンとは、一定の場所で片方の足で回転すること（クロスフットスピンは両足）を言います。

どうやって回転しているかというと、スケート靴のブレードにある、アウトサイドエッジかインサイドエッジのどちらかに乗り、極度に小さな円を描いて回転しています。テレビ中継を見る際にも、足元に注目してもらえば、円が確認できます。また、氷には小さなスピンの跡（円形に氷が削れている）が残っているのも分かります。

スピンは３つの基本姿勢があり、その組み合わせ等によるスピンの種類とそのスピンのレベルにより、基礎点が決まります。３つの基本姿勢、レベルを解説していきます。

スピンには基本となる３つの姿勢があります。これ以外に名前の対いている姿勢が多々ありますが、それらは３つの基本姿勢の変形という扱いになります。ただし、レイバックスピン（アップライトスピンの変形）だけは別の略記号が設けられています。

さらに、３つの基本姿勢のうち２つを含むスピンをコンビネーションスピンといい、別に略記号が設けられています。よって、スピンにおける基本の略記号は５種類になります。下記にまとめました。

　　　

[４種類のスピンの基本の略記号]

略記号		スピンの名称	難度（同じレベルの場合）
基本姿勢	ＵＳｐ	アップライト スピン	低難度 ・ ・ ・ ・ 高難度
	ＳＳｐ	シット スピン
	ＣＳｐ	キャメル スピン
変形	ＬＳｐ	レイバック スピン
	ＣｏＳｐ	コンビネーション スピン

　　　

[レベル４の場合の４種類のスピンの基礎点]

略記号		スピンの名称	基礎点
基本姿勢	ＵＳｐ	アップライト スピン	2.4点
	ＳＳｐ	シット スピン	2.5点
	ＣＳｐ	キャメル スピン	2.6点
変形	ＬＳｐ	レイバック スピン	2.7点
	ＣｏＳｐ	コンビネーション スピン	3.0点

スピンの基礎点は、５段階のレベルにより決定します。2011年シーズンまでは４段階、2004年シーズンまでは３段階のレベル判定でした。

下記にスピンのレベルの略記号をまとめました。

　　　

[スピンのレベルの略記号]

略記号	スピンのレベル
Ｂ	レベルベース
１	レベル１
２	レベル２
３	レベル３
４	レベル４